私立大学の職員になりたいのですが「安定、ホワイトで楽、なのに年収高め」こんなイメージがあるので、やはり倍率は高いでしょうか?
大学職員を受けようと思ったことがある方なら、「大学職員は超高倍率である」と聞いたことがあるかもしれません。
実際のところは、どうなのでしょう?
結論から言うと、確かに数字的には高倍率です。
けれど、それを理由に諦める必要は絶対にないですよ!
あ、そうそう、私立大学の職員を目指している方は、私立大学用の情報を見たほうがいいですよ。
国立大学の職員とは、同じ「大学職員」という名前ですが、待遇など様々な点が異なりますので、私立大学を希望する方は、私立大学の情報を見たほうが良いです。
採用倍率も国公立と私立では、私立大学のほうが高めです。
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私立大学職員 新卒採用の倍率例
採用数は公表していても、倍率まで公表している大学は多くはありません。
ただ、いくつかの大学がデータを公表していらっしゃるのでご紹介しますね。
関西大学 新卒採用の倍率
関西大学の新卒採用倍率(少数第2位を四捨五入)は、以下の通り。
年度 | 応募者数 | 採用者数 | 倍率 |
2010年度 | 334 | 23 | 14.5 |
2011年度 | 460 | 19 | 24.2 |
2012年度 | 499 | 18 | 27.7 |
2013年度 | 623 | 12 | 51.9 |
2014年度 | 389 | 12 | 32.4 |
2015年度 | 410 | 16 | 25.6 |
2016年度 | 493 | 16 | 30.8 |
2017年度 | 492 | 6 | 82.0 |
2018年度 | 776 | 18 | 43.1 |
2019年度 | 625 | 16 | 39.1 |
2020年度 | 535 | 17 | 31.5 |
2021年度 | 436 | 19 | 22.9 |
京都産業大学 新卒と第二新卒採用の倍率
京都産業大学の新卒と第二新卒の採用倍率(少数第2位を四捨五入)は、以下の通り。
年度 | 応募者数 | 採用者数 | 倍率 |
2017年度 | 183 | 3 | 61 |
2018年度 | 134 | 5 | 26.8 |
2019年度 | 153 | 6 | 25.5 |
2020年度 | 93 | 5 | 18.6 |
2021年度 | 155 | 7 | 22.1 |
立教大学
立教大学の新卒採用倍率(少数第2位を四捨五入)は、以下の通り。
年度 | 応募者数 | 採用者数 | 倍率 |
2012年度 | 508 | 6 | 84.7 |
2013年度 | 476 | 6 | 79.3 |
2014年度 | 660 | 7 | 94.3 |
2015年度 | 503 | 7 | 71.9 |
2016年度 | 774 | 4 | 193.5 |
2017年度 | 447 | 3 | 149.0 |
2018年度 | ー | 4 | |
2019年度 | ー | 3 |
新卒入職の採用数…びっくりするくらい少ないですね。
狭き門です。
2017年度まで、公式サイトに応募者数の掲載があったのですが、現在は採用者数のみの掲載になっています。
2016年度にまさかの193.5倍を記録して、大学職員の間でも話題になっていましたので、色々あって応募者数の掲載をおやめになったのかなと思います。
その他、倍率までは分かりませんが、採用者数を公表している大学をご紹介します。
こちらは、職員の出身大学も公表していますね。
私立大学職員 中途採用の倍率例
中途採用は、新卒採用より倍率が高い大学が多い印象です。
ただ、これは全大学のデータを細かく見たわけではないので、私の印象としてお伝えします。
あ、自分の大学に関しては、中途の方が高倍率であるとはっきりお伝えできるんですけどね。
それでは、例によってデータを公開している(過去にしていた)学校を見てみましょう。
関西大学
年度 | 応募者数 | 採用者数 | 倍率 |
2007年度 | 249 | 7 | 35.6 |
2008年度 | 406 | 8 | 50.8 |
2009年度 | 291 | 14 | 20.8 |
2010年度 | 362 | 10 | 36.2 |
2011年度 | 568 | 3 | 189.3 |
私の大学
私の代の中途採用データを、入職後に人事職員が教えてくれました。
- エントリー 800-900
- 書類通過 400(書類で400-500落ち)
- SPI通過 100(SPIで300落ち)
- 1次面接通過 40(1次面接で60落ち)
- 2次面接通過 15(2次面接で25落ち)
- 最終面接通過 2(最終面接で13落ち)
- 最終内定 2
だったそうです。
また、新卒はエントリーもう少し少なめで、その年度は20名採用されました。
ご参考までに…。
私立大学職員の採用倍率を見て諦める必要なし
確かに数字だけ見ると超高倍率です。
でも、少なくとも私は特に取り柄もない人間です。
これは本当です。
運の要素も大いにありました。
自分を卑下するわけではありませんが、何の取り柄もない私が採用されたのですから、もっと何かしら特技がある方であれば、必ず内定を勝ち取ることができると、私は思っています。
さて、大学職員の採用試験が、なぜこんなに高倍率になっているのだと思いますか?
それは、「安定、ホワイトで楽、なのに年収高め」というイメージに加え、事実として異業種からも転職できたり、特別な資格・スキルが不要だったりするからだと思います。
どこの大学でもいいからエントリーしておこう。
と考える人も一定の割合でいます。
それは、だいたい書類選考で分かりますし、少なくとも1次面接で分かります。
なぜ大学職員?
なぜこの大学?
この2点が深掘りされていないため、「一般の就職活動・転職活動の片手間にエントリーしたんだな」ということが分かってしまいます。
民間や他大学と併願するのが問題であるというわけではありません。
そうではなくて、業界分析や個別大学分析をせずに「書類通ればラッキー」という程度の完成度で出してくる方が多いんですね。
おそらく書類もほぼ使い回し…。
それでは書類選考は通らないでしょう。
使い回しでなくても、表面的な情報を大学サイトからとってきて、よく咀嚼せずに書いている方も多いです。
それだと1次面接を通過することは難しいと考えましょう。
まずは渾身の書類を作成する。
そこからがスタートです。
逆に言うと、この書類選考の段階でライバルはかなり減るのです。
以下の記事にも書きましたが、いくつか注意点がありますので、地雷を踏まないように気をつけたいところです。
面接対策はこちらの記事をご確認ください。
いかがでしたか?
世間的なイメージから、数字だけの採用倍率はかなり高くなってしまっている大学職員。
だからと言って、諦めることは決してありません。
しっかり準備をすれば「あなたのライバルになり得る」という意味での実質倍率はだいぶ下げることができるんです。
特にスキルのない私でも合格して、今はホワイトに働かせていただいてます。
実際、大変な点もありますが、私は前職(民間)の比ではないなと思います。
その辺の実情は以下の記事に書いています。
大学職員は、様々な大学で通年にわたり、募集が行われています。
まずは転職サイトと転職エージェントに登録して情報収集するところから始めましょう!!
最後に…。あなたの転職本気度は、今、何パーセントですか?
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