大学職員中途採用の面接対策。よく聞かれる質問内容、これで完璧リスト

大学職員になるためには、まず書類選考を通過した後、場合によっては筆記試験を受け、その後、面接を複数回受けるのが通常の流れです。

人気職種で応募数の多い大学職員の採用試験は、書類選考でだいぶ人数を絞るので、面接に呼ばれたということは、それなりに脈ありということです。

ぜひ「採用を勝ち取る」という意気込みで挑んでいただければと思います。

私も採用面接には120％の力で臨みました。

転職活動ですと大半が働きながらになるので、それだけの力を注ぐのはとても疲れますが、踏ん張りどころだと思ってがんばってください。

この記事では、大学職員中途採用の面接で聞かれる可能性のある質問をご紹介します。
面接前には、どれも詰まらず答えられるようにしておくと安心です。

全ての想定質問に答えられるようにしておく

私は、少しでも聞かれる可能性があると思った質問は、全てに対して答えを作り、暗記をしている風ではなく、心を込めて語れるようにしました。

と思ったとしても、あなたの心に浮かんだということは、質問される可能性があるということです。

面接官も人間なので、毎回同じ質問をしていると飽きてきてしまうので、少し変わった質問もしてみたくなることがあります。

なので、特に書類に書いたことは多方面から見直して、どこを突っ込まれても良いようにご自身で想定問答集を作ってみてくださいね。

もちろん、書類に書いていないことでも聞かれる可能性はありますので、できる限り洗い出して、答えを作成してください。

回答を用意していない質問に、例えとっさに答えられたとしても、よくよく考えると回答が不十分だったり、余計なことを言ってしまったらとてももったいないです。

ぜひ、できる限りの準備をして、面接に臨みましょう。

かと言って、想定される質問をすべて洗い出すのは大変だと思いますので、本記事で、私が実際に作った想定問答集に加え、私が実際に聞かれた質問、そして面接官として聞いたり、先輩職員が聞いていた質問を足して一覧にしました。

読みやすさを重視し、少し大雑把ではありますが、カテゴリに分けてご紹介しますね。

大学職員 面接対策質問リスト 活用方法

早速、面接質問リストのご紹介に移りたいのですが、その前にリストの活用方法です。

以下に掲げる質問は、ぜひ声に出して読み上げ、1人2役のような形で、声に出して回答していくことをおすすめします。

もちろん、回答が作り切れていないときは頭の中で思考していただくので良いのですが、ある程度形になってきたら、声に出して回答していってください。

その声を自分で聞くことで「内容、もう少し肉付けしたほうがいいな」とか「これは余計なことだ。言うと印象が悪いな」とか「もう少し抑揚をつけたほうがいいな」とか「もう少し落ち着いた声色で話したほうがいいな」などが見えてきます。

なので、声に出すことで、本番ギリギリまで工夫に工夫を重ね、精度を上げ続けることができます。

同じ時間で効果が倍増するおすすめの練習方法になりますので、ぜひ実践していただければと思います。

それでは、実際の面接質問リストをご紹介していきます。

かなり長いリストになりますが、このページを見て、何度も何度も練習していただければと思います。

また、文意が近い質問もカテゴリ内やカテゴリを超えて、何度かに分けて出てきます。

では行きます！

アイスブレイク

緊張をほぐしたり、場を温めたりするための質問です。

この質問にスラスラ答えられると、面接を受ける方も少しリラックスができます。

準備がなくても答えられる質問にはなりますが、心の余裕を保つために、やはり準備をしておきましょう。

• 緊張していますか。
• 今日はどのように来ましたか。
• こちらのキャンパスには来たことがありますか。
• 家からどのくらいの時間で着きましたか。
• 昨日はよく眠れましたか。
• 自己紹介をお願いします。

前職・現職関連、スキル・仕事に対する姿勢

前職・現職（以下、前職に統一）でのあなたのことを知るためと、大学職員入職後にどういった活躍ができるのかを知るための質問です。

仕事に対する姿勢を問う質問もこちらに掲載しました。

「正解」がある質問ではありませんが、地雷を踏まないよう、事前にしっかり準備しましょう。

地雷とは、前職の愚痴などのことです。

• 前職ではどのような仕事をしていましたか。
• そこで何を学びましたか。
• 前職の上司はどんな人でしたか。
• 前職で一番大変だった経験は何ですか。
• 前職で残業はどのくらいしていましたか。
• 前職と比べ、地味な仕事が多いと思いますが大丈夫ですか。
• 前職でワークライフバランスは取れていましたか。
• 前職で後輩指導をした経験はありますか。
• 前職に嫌いな人はいましたか。どう接していましたか。
• 前職で失敗した経験があれば教えてください。
• 現職の方が向いている気がしますがいかがですか。
• 理想の上司像を教えてください。
• 部下や後輩が失敗したとき、どう対応しますか。
• 部下や後輩の態度が悪い場合、どのように接しますか。
• 管理職になりたいですか。
• マニュアルにのっていないことが起こったらどのように対応しますか。
• 希望しない部署に配属された場合、どうしますか。
• 仕事ができる人に仕事が集中してしまうことについてどう思いますか。
• とても忙しいときに上司から新しい仕事を頼まれました。どんな返事・対応をしますか。
• 複数の仕事を同時並行で進めなければならないときに気をつけることを教えてください。
• 人間関係が悪い部署に配属になった場合、どのように対応しますか。
• 履歴書の資格欄に書いてある資格の概要を簡単に説明し、取得理由を答えてください。
• パソコンスキルはどのくらいありますか。
• あなたの英語能力について教えてください。
• 今後も英語の勉強を継続するつもりはありますか。

人間性・性格・生活確認

広く、あなたの人となりを知りたいために聞く質問です。

定番の質問も多いですが、割とスラスラと答えられなかったりするので、しっかり準備しておきましょう。

• あなたの長所は何ですか。
• あなたの短所は何ですか。
• ストレス解消法は何ですか。
• あなたの趣味は何ですか。
• 人から信頼されるためにはどうすればいいと思いますか。
• 休日は何をして過ごすことが多いですか。
• 最近一番おもしろかった出来事は何ですか。
• 家族とは仲が良いですか。
• 3年後、どのような大学職員になりたいですか。
• 5年後、どのような大学職員になりたいですか。
• 10年後、どのような大学職員になりたいですか。

志望理由・志望動機関連

奇をてらった理由ではなくていいので、ありきたりではなく、自分の言葉で説明する能力を見られています。

また、本音と建前のさじ加減がうまく調整できるかも見られていると思ってください。

本音丸出しはNGですが、かと言って、建前ばかりの嘘くさい志望動機も好まれません。

• 大学職員になろうと思った理由を教えてください。
• 本学を志望した理由を教えてください。
• 大学職員に採用されたら、どのような仕事がしたいですか。
• 本学の魅力は何だと思いますか。
• どうすれば本学の魅力が、より高まると思いますか。
• 建前は結構なので、本音の志望理由を教えてください。
• 本学の他にも転職活動を進めているところはありますか。
• 他の大学も受験していますか。

大学職員業務理解・大学理解関連

大学職員に対して持っているイメージのギャップが大きくないか、実際に採用された後、「思ってたのと違った」とならないよう、確認するための質問です。

職員の業務理解については以下のページをご参照ください。

また、受験する大学個別の理解に関しては、受験する大学のホームページを読んでください。

• 大学職員の仕事を一言でいうと何だと思いますか。
• 大学職員に採用されたら、どのような仕事がしたいですか。
• 大学職員として、あなたのどの能力がどのように活かせますか。
• 基本的には大学職員は裏方のような仕事が多いですが大丈夫ですか。
• 畑違いの部署に異動になることもありますが大丈夫ですか。
• もし未経験の部署に配属になり、どうしても向いていないと思ったらどうしますか。
• 本学はキャンパスが点在しており、ご自宅から遠いキャンパスへの異動（転勤）もありえますが大丈夫ですか。
• もし学生からSNSに実名入りであなたの悪口を書き込まれたらどう対処しますか。
• 学生窓口がしまった後、学生が必死で事務室をノックしてきたらどう対応しますか。
• 保護者からのクレーム電話が1時間を超えた場合、どう対応しますか。
• 大学における教員と職員の役割はそれぞれ何だと思いますか。
• 教員と職員はどのような関係性が望ましいと思いますか。
• 教員と意見が合わなかった場合、どのように仕事を進めますか。
• 大学職員に必要だと思われる能力を挙げてください。
• 大学職員に求められるのはジェネラリストとスペシャリストのどちらだと思いますか。
• 本学の学長の名前をご存じですか。
• 本学の教員で名前や研究を知っている者はいますか。
• 本学の学生数はどれくらいかご存じですか。
• 本学の学部の数をご存じですか。
• 本学の創設者はご存じですか。
• 本学のキャンパスは他にどこにあるかご存じですか。
• 本学の一番のライバル校はどこにあたると思いますか。

業界理解関連

大学業界をどの程度理解しているのかという意図の質問もあれば、単純に意見を聞いてみたいと思って聞いている場合もあります。

難易度の高い質問ではありますが、面接官に「なるほど」と思わせる回答ができれば、合格へ一歩近づけることでしょう。

• 少子化に立ち向かうため、大学職員は何をすべきだと思いますか。
• 大学の役割とは何だと思いますか。
• 本学が生き残っていくために必要なことは何だと思いますか。
• 留学生が増加していることについてどう思いますか。
• 教育の質を高めるには、大学としてどのような取り組みが考えられますか。
• 教員の研究活動を促進するためにどんな対策をすればいいと思いますか。
• 受験者を増やすための取り組みはどんなことが考えられますか。
• 寄付金を増やすための取り組みはどんなことが考えられますか。
• 大学職員の能力を向上させるための取り組みはどんなことが考えられますか。

大学業界への理解を深めるためには、以下を参照してください。

現役大学職員の私も、仕事理解を深めるため、よく参考にしています。

クロージング

特に意味がない場合もありますが「あと一押しのガッツがあるか」を見ている面接官もいます。

例えば「言い残したことはありますか」に対して「特にありません」（シーン）で終わるのではなく、「言い残したことは特にございませんが、本日はお時間をとっていただき本当にありがとうございました。面接を受けさせていただく中で新たな発見や刺激がありました。ありがとうございました」などと御礼を混ぜるようにすると好印象です。

• 他に、何か言っておきたいことはありますか。
• 逆に、質問をしたいことはありますか。
• もし、他大学や他社と本学、両方内定が出たらどうしますか。
• 今日の面接の出来は、ご自身では何点くらいですか。
• 今日の面接の感想を教えてください。

大学職員中途採用の面接対策まとめ

いかがでしたか？

パッと思いつくような質問もあれば、「おお、こんな質問もあり得るのか」と思われたものもあったと思います。

もちろん、全ての質問にスラスラ答えられたからと言って面接を通過するわけではありません。

逆に、答えられない質問があっても面接を通過した人もいます。

だからと言って、準備をしないで臨んで良いかと言うと、全くそんなことはありません。

準備なしで、持っている力を100%発揮することは難しいです。

なので、しっかりと想定問答集を用意して、スラスラと答えられるようにしておきましょう。