異業種から大学職員への転職活動をしているので色々な局面で「これでいいのかな」と迷うことがたくさんあります…。
私もそうでした。
特に迷ったのが志望動機の書き方です。
なぜこの業界?
なぜこの大学?
うーん…。
「心から熱望していて、絶対この大学に入りたい!」という気概の方なら、大学の取り組み事例なども取り入れて、割とすらすら書けることと思いますが、正直、そんな方は多くはありません。
皆さん、悩むのです。
- どうしても当たり障りのない内容になってしまう。
- 嘘くさい文章になってしまう。
- 具体性に欠け、抽象的な内容になってしまう。
特に転職者の志望動機の悩みとしては、あるあるだと思います。
とはいえ、履歴書に「志望動機」を求められている以上、何も書かないわけにはいかないですよね。
一緒に、対策を見ていきましょう。
「志望動機」は、履歴書のみならず、面接でもよく聞かれる質問ですしね。
あなたの転職本気度は、今、何パーセントですか?
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大学職員への転職 志望動機の本音と建前
大学の採用担当は、もう知っています。
志望動機に「本音」と「建前」があるだけでなく、「本音」に以下のような内容が多いことを。
- 前職または現職(以下、前職に統一)での激務に耐えられなくなってしまったから。
- 前職民間企業で、出世競争に敗れた・疲れたから。
- 前職民間企業で、子育てとの両立が厳しいと感じたから。
- 民間企業には向いていないと感じたから。
- 大学職員には、ノルマがないと聞いたから。
- 大学職員は定時で上がれるし、休みも多そうだから。
ですが、もちろん、これらをそのまま書くわけにはいかないですよね。
それでは、いったい、志望動機に何を書けばいいのでしょうか。
余程「この大学を」と熱望している方以外については、はっきり言ってしまえば「建前」を書くことになるのですが、そこに罪悪感を感じる必要はございません。
私も感じてはいましたが…。
今、この瞬間から書く文章に気持ちを込めるつもりで綴っていきましょう。
そうすれば、そこに書いたことが本当になっていき、さらにブラッシュアップでイキイキとした文章になっていきます。
さらには、面接で深掘りされた時、しっかりと返答することができるようになります。
「建前」を、自分の中の「本音」にしていくつもりで書いていきましょう。
中途採用の志望動機 本音全開はNG
そこで、少し視点を変えて、「採用側がなぜ志望動機を聞くのか」を考えてみると良いでしょう。
まず、前述の通り、志望動機には「本音」と「建前」があります。
そして、驚くべきことに「本音を書いた方がいいだろう」という正直な方が、本当に「本音」を書いてきてしまうケースがあります。
実際にあった、本音全開の志望動機
私は前職で激務を経験し、体調を壊してしまいました。
その時、家族が支えてくれて何とか立ち直ることができ、この世で一番大事なのは家族と健康であるという当たり前のことに改めて気付かされました。
今では、ワークライフバランスは非常に大事だと思っています。
私には大学職員の友人がいるのですが、彼が家庭と仕事を両立させることができ、生き生きと過ごしているのを思い出し、今回応募させていただきました。
「激務」は良くないと思いますが、民間企業で働いてきたタフさを、貴学で活かしていきたいです。
ええ。健康は大事です。
ワークライフバランスも非常に大事です。
書いてあることは、もっともなことですし、正直な方だなぁとも思います。
ですが、これでは書類選考は通過しません。
まず、言葉を選んでいる印象はありますが、それでも本音を書き過ぎです。
そして、何ができるかが、残念ながら伝わってきません。
最後の一文で突然「タフ」をウリにしていますが、結局体調を壊してしまった経験もありますし、この一文は再考しましょう…。
採用担当者にもよりますが、大量に書類が届く中、ある程度の「フィルター」は共通認識としてありまして「『本音』を『本音』のまま書かない」というのがあります。
これは、入職後の素養も見ているのです。
例えば、大学職員は大学教員や学生の保護者と関わる機会がありますが、うまく「建前」を話しつつ、相手の心をつかみ、動かす必要があったりします。
例え謙虚にであっても「本音」ばかりを口にしていたら、ハレーションが生じまくり、業務がスムーズに進みません。
教授や保護者の逆鱗に触れては大変なので、結構、気を遣うことが多いです。
中途採用の志望動機には「自分にできること」が必須
大学職員の中途採用に応募する場合は、志望動機に「自分には何ができるのか」を必ず盛り込む必要があります。
大学によっては、エントリーシート内に「本学で活かせるあなたの経験」「自己PR」というような欄を別途設けているところもありますが、志望動機の欄でも触れると良いです。
一番のポイントは「転職者」ならではのことが書けるかどうかです。
それが書けなければ、正直なところ、給与も高く、多少なりとも他組織に染まっている中途採用で雇う意味はないので…。
厳しいことを言ってしまい、ごめんなさい。
私も中途ですが、やはりそう思いますよ。
では、大学側が中途採用を行う意味は何でしょうか?
それは、現時点で大学側が抱えている問題を解決へと導いてくれる即戦力が欲しいのです。
大学側が解決したい問題は何でしょう?
- 教育・研究、さらには事務作業をIT効率化
- 少子化に立ち向かうため広報技術を向上
- 大学入試制度の見直し
- 大学の経営を安定化(資金獲得、合併など)
昨今ですと、このようなことが挙げられます。
ですので、しっかりと大学職員の仕事内容も学んで、分析も行い、「この部署・この仕事だったら、私の知識や経験を活かせる」という具体的なストーリーを書いていきましょう。
多少食い違いがあっても、絵空事でも構いません。
まだ大学職員になったわけではないのですから、「想像」となってしまう部分が多少残ってしまうのは致し方ありません。
ですが、あなたなりに、
調べたところ(聞いたところ)、大学職員にはこのような仕事があると知りました。
この仕事をさらに効率化させ、効果を生んでいくためには、私が経験してきた◯◯を××のように活かせるのではないかと考えます。
などと咀嚼して記述しましょう。
入職後、大学によっては、転職中途採用者の場合でも、新卒者と同様に、前職経験無視で、一般的なジョブローテーションの中に入れることもあります。
求人情報でそのように明記してあるところもありますし、面接で、
前職経験が活かせないような部署に配属になることもあります。
良いですか?
と念を押すこともあるくらいです。
しかしながら、書類選考・採用試験の段階では、転職者は、大学が必要としている課題解決経験とのマッチングが最も重視されていると言って良いでしょう。
すごく分かりやすく言うと、採用担当者が「この人を採用したら我が大学は明るい方向に進んでいく!即戦力だ!」と希望を持ってもらえるような書き方を心がけましょう。
ただし、前職経験が活かせるアピールをしすぎたばかりに「経験が活かせないのは嫌だと思っている」というように捉えられないような書きぶりにしましょう。また、自慢はNGです。
そこをしっかり自分の言葉で書くことができれば、書類通過率は格段に上がります。
中途採用の志望動機 文章作成能力も見られている
大学職員は、配属部署にもよりますが文章を書くシーンがかなり多いです。
他機関や他部署への依頼書、教員や学生への説明文書作成等も多いですし、学校パンフレットの作成・校正なども行います。
その時に、必要なのは、論理的で、シンプルで分かりやすく、誤字脱字などもない伝わりやすい文章を書く能力です。
ですので、志望動機は、矛盾などが起こっていないか、論理的に書いていきましょう。
そして、必ず5回は音読したほうが良いと思います。
また、繰り返しになりますが、他者に見てもらうことで新たな発見は必ずあります。
身近な人から、転職エージェントまで、ぜひ見てもらってください。
知らないと損!中途採用の志望動機 意外なフィルターは?
大学職員のように応募が多い職種だと、全ての書類にじっくり目を通すことはなかなか難しいです。
そこで、申し訳ないですが、一定のフィルターで書類を選別しているのは事実です。
応募数多めの大学なら、どこの大学も「フィルター」の独自基準があるのではないでしょうか。
さて、一部の大学の採用担当者が行っている意外なフィルター・ふるいは何だと思いますか?
すぐに思いつくところでは、年齢などでしょうか。
はい、年齢を重視するのは確かなのですが、そもそも応募条件のところに記載している大学が多いので、「60代の方が突然出してくる」みたいなことってあんまりないです。
私の大学の中では割と当たり前のことなのですが、意外と知られていないふるいは「手書きかどうか」その上で「字が丁寧か」なんです。
ものすごい数の書類が届くので、結構ここでふるいにかけます。
意図としては、やはり本気度を見ています。
中途採用ということで、人によっては前職の仕事をしながらの転職活動になります。
ですので、当然、活動に割ける時間は限られてきますよね。
その中で、どこまで真摯に向き合ってくれてるのか、それを書類で見ています。
もちろん、その後内容を読むわけですが、あまりに件数が多いと、手書きかどうかでざっくり仕分けすることがあるのも事実ですよー。
読みやすさや便利さ重視、または昨今のリモートワーク加速で、タイピング入力のところも多々あると思いますが、もし応募を検討している大学の中に、「紙で郵送提出」のところがありましたら、個人的には手書きをおすすめします。
記述箇所がたくさんあり、下書きも考慮すると、とても時間がかかるのですが、きれいではなくてもいいので、丁寧な字で心を込めて書けると良いですね。
応援しています。
中途採用の志望動機 コピペ・焼き増しはNG
例文付きで記事公開しているサイトもありますが、ネットのコピペでは必ずバレます。
採用担当者が一番嫌うのは、コピペ族です。
「嫌う」と言うか、ここも1つの「フィルター」となっていて、コピペ族は楽に選別できる(落とせる)ので、採用担当者にとっては、ある意味ラッキーとも言えます。
担当者1人あたり何百通の書類を読んでいるので、少し言い回しを変えたところで、自分の言葉かどうかなどすぐに分かってしまうのです。
また、私の勤務する大学では「大学職員 志望動機 例文」で検索して、出てくるサイトの例文は、採用担当者間でシェアしていたりします。
これは新卒採用でも同じですね。
ですので、本記事では、例文ではなく、書類選考に通過する「型」をお伝えできればと思っています。
ケース別にみていきたいと思います。
大学職員中途採用 志望動機の型1 前職での経験をアピール
前職での職務内容を活かしたいというアピール方法についてです。
もちろんそれぞれを膨らませて書く必要がありますが、ストーリー展開としては以下の骨組みにそい、型にはめて書いていけばOKです。
例:前職はIT部門
大学への提案
大学の発展のためにはもっとITの活用が不可欠であると感じる。
理由
今後(既に今も)大学はいわゆるデジタルネイティブ世代と呼ばれる学生ばかりになる。
そんな中、大学のIT化が遅れていると学生が離れていく。
貴学は「先進的な〇〇」を理念とし、既に大学教育へのIT利用にも積極的に力を入れていらっしゃる。
その点をさらに強化していくことで、授業等で利便性を感じてもらうことができ、学生からの人気が増すだろう。
前職での実績
前職では、業務効率化のため、全社的に〇〇というアプリを導入する経験をした。
導入前は反対意見を唱える人も多く、導入の道のりは平坦ではなかったが、実際に導入した後は感謝されることが多く、業務効率化の効果もしっかり感じることができた。
再度、大学への提案
初めての取り組みは批判されることも多く、また費用も掛かるなど、最初は大変だ。
しかし、導入後の利便性向上を考えるといつか決断をしなければならないと思う。
(再度)大学の教育現場では、ITの力をもっと利用すべきだと思うが、私の前職での経験が活かせると考えている。
例:前職はPR広報部門
大学への提案
18歳人口が減り続ける中、大学の広報には一ひねりの工夫が必要だ。
理由
ご存知の通り、情報発信方法が多岐に渡り、入学志願者の層が見るチャンネルも多様化している。
適切な場所に、適切なメッセージを発信しないと、対象者に届かないという結果に終わってしまう。
前職での実績
前職では、若者向けのイベントの企画から広報までを担っていた。
年齢層的に実生活では使うことのなかった〇〇アプリなども若者の利用方法を勉強し、そこで試行錯誤しながら発信していった。
機械的な発信だと若者の心はつかめないので、「一見本質とは関係なさそうな親近感を持ってもらうメッセージ8割」+「いわゆる広報的メッセージ2割」のバランスでメッセージを投稿していった。
再度、大学への提案
18歳人口は今後も減り続ける。
折角の大学の魅力も、適切に伝わらないと学生を集めることはできない。
現在、情報発信、受取方法は特に多様化してきているのでただ発信しただけでは無駄撃ちになる可能性が高い。
今、若年層の中で一番利用者が多い情報収集ツール・アプリは、□□総研の統計によると、実は〇〇であり、××アプリからは人が離れつつあります。
△△大学は既に〇〇アプリの発信を行っており、ファン数も多く、一定の効果を出しています。
このようなことが知識としてあるので、この知識と経験を活かして、狙った対象者に刺さるメッセージを、適切な媒体で発信し、母校である御校の魅力を伝え続けたいと考えています。
現在のこの大学に足りないところを指摘するときは、言葉を慎重に選びましょう。
大学職員中途採用 志望動機の型2 特定のスキルをアピール
特定のスキルを活かしたいというアピール方法についてです。
こちらも、以下は骨組みのみなのでそれぞれを膨らませて書く必要があります。
また、特定のスキルと言っても、転職者なのでやはり前職での経験には触れるべきですね。
例:特定のスキルは英語
結論
私は、貴学の国際色豊かな雰囲気の中で、自身の強みを発揮しながら、ともに働かせていただきたいと思っています。
理由
パンフレットを拝見したところ、留学先の協定校数や地域が豊富であり、学生にとって非常に魅力的な環境だと思ったからです。
特に人気の米国が多いだけでなく、他大学に比べると、昨今のビジネスを考える中では外せない東アジアとの協定数が多い点から、貴学の「まずはアジアで突き抜ける」という意気込みを感じました。
具体例
私は、学生時代から海外に興味を持ち、中国に6ヶ月、そして米国に1年間の留学をしました。
自身の出身大学は協定を結んでいる海外大学が少なかったので、自分で探したり、民間の留学斡旋企業のサポートを受けながら留学をしました。
大変ではありましたが、そのおかげで中国語は日常会話レベル、そしてTOEICでは890点をとることができました。
現職では、留学で得た文化理解や語学力を活かし、外資系人事部で、優秀な外国人の採用に力を注いでいます。
再度結論
この度、私の海外での経験・語学力、そして外資系企業での経験を活かしながら、貴学で国際交流事業に携われたらと思い、応募させて頂きました。
いかがでしょうか。
意外と普通だと思います。
大事なのは、
- ・本音過ぎない志望動機か(楽そうだから、など論外)
- ・かといって、奇をてらったり、嘘くさい文章になっていないか(貴学の理念に共感し、など)
- ・論理的に矛盾がない文章か(激務で倒れた経験あり、と書いたのにタフですと書いたり)
- ・誤字脱字がないか
- ・この大学のことを少しでも調査したことがうかがえる内容か(出典や参照元に触れると良いでしょう)
です。
上記のチェックポイントに気を付けながら書いてみましょう。
骨組みを書いて、肉付けするつもりで書いてみてくださいね。
最後に…。あなたの転職本気度は、今、何パーセントですか?
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