大学職員、子育て中の女性でも転職できる?子持ちワーママ必見体験談

大学職員と家庭との両立

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先輩職員(秘書)

まず、タイトルで「女性」と限定してしまってごめんなさい。

お子さんがいらっしゃる方が転職を検討するとき、家庭と両立できるか気にすることについては、「女性の方が多く心配する」ということはなく、男女の差はなくなりつつあるとは思ってます。

先輩職員(秘書)

なので、この記事で出てくる「子育て中の女性」とか「ママ」とかは、適宜「子育てを頑張るパパ・ママ」と置き換えて読んでくださいね。

ですが一方で、採用する側からしたら、まだ「子育て中の女性」や「出産適齢期の女性」に対して「子供の病気で休む可能性が高いか」とか「入社(入職)してすぐ産休に入ったりしないか」という気持ちを抱いてしまうのも事実かもしれませんね。

さて、大学職員への転職は、子育て中でも可能なのでしょうか?

この記事では、大学職員は女性にとって働きやすい職場なのか説明し、その後、子供がいる状況で転職活動をした女性の知人2名の体験談をご紹介しますね。

目次

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大学職員は女性にもおすすめの職場

育児休暇(育休)を長めに取りやすい

私の大学もそうなのですが、大学職員は女性が多く活躍しています。

部署によっては、9割女性というところもあるほど。

やはり女性にとって働きやすい職場なのです。

まず、育児休暇が安心して取れるということが大きいです。

先輩職員(秘書)

3年間取る人もたまにいます。

世間では「0歳児じゃないと保育園に入れづらい」など保活の悩みを抱えるママがいる一方、大学職員は、育休が長めに取れるところが多いので、育児休暇もゆったりとる人が多いです。

そのことによって嫌がらせを受けるとか、ブランクがキャリアにマイナスに響くなどは聞いたことがありません。

先輩職員(秘書)

もちろん休んだ分はキャリア的にはステイなので、順当に行っている同期より出世は遅れるとは思いますが、そこは当然なので割り切れる!

私は前職時代、「3ヶ月で戻るか、転職するかどちらかにして」と迫られた先輩の女性の話を聞いて、「この会社では安心して子供を産めない」と強烈に印象に残りました。

しかも、選択を迫ってきた上司は、女性でした。

さらに上層部からの圧力など止むを得ない事情があったのかもしれないですが、悲しいですね。

りある(人事)

なので私の前職は、子供を産まない選択をする女性が多かったです。
あとは、止むを得ず退職したり…。

しかし、大学職員の場合は大きく異なります。

私も育休をいただきましたが、周囲が子育て中または子育てを終えた女性ばかりなので「こういうことは交代だから。お互いさまよ」と気持ちよく引き継ぎにも対応してくださったし、子育てにまつわる体験談もいろいろ聞けました。

りある(人事)

本当にありがたいです。

先輩職員(上司)

他の人だって、例えば介護で休むこともあるし、お互いさまだよ。

また、制度が十分に整っていたので、安心して妊娠・出産・育児を乗り越えることができました。

りある(人事)

先日、私の同期の男性が育児休暇を取得しました。
男性の育休取得もちらほら耳にするようになりましたよ。

同期職員(IT)

男性の育児休暇はまだ前例が少ないから、申し出るときは緊張したけど、あっさりOKだったよ。

短時間勤務(時短勤務)も取得しやすい

復職後数年間は時短勤務も選択できます(時短勤務可能な年月は大学によってかなり差がある印象です)。

部署にもよりますが、時短勤務も割と取得しやすいようで、ほとんどの方が、育休からの復職後に時短勤務をしています。

りある(人事)

私の場合は、両親が近くに住んでいるため、時短勤務にせずに済みましたが、とてもありがたい制度ですよね。

制度としてあっても実際に使えなければ意味はないです。

また、使いづらくても意味はない。

大学職員であれば職場環境がそこまで厳しくないので、そこまで周囲に恐縮することなく時短勤務を取得可能だと思います!

季節休暇が長いため家族で出かけられる

大学なので夏休み(お盆休み)、冬休み(年末年始休暇)が異常に長いです。

これも大学によりけりですが夏休みが2週間超のところもあるようです。

先輩職員(秘書)

自分の子も休みなので、そこで親子でお出かけしたりできて、とてもいいですよ。

ちなみに私の大学では、全員が同時期に休みになるので、メールが溜まったりすることもありません。

夫婦で同じ大学職員の同僚は、特に休暇調整などすることなく、当然のように2人とも休みなので家族で長期旅行に出かけてられていいなーと思います。

女性管理職も多く活躍

また、職場復帰後もパフォーマンス次第できちんと評価してもらえますし、本人が望めば管理職になることも可能です。

こういった理由で、子育て中または出産後も仕事を継続される女性が大学職員への転職を検討されることは、本当におすすめです。

しかも、私のいる大学では管理職になりたくなければ強要されることもありません。

先輩職員(秘書)

私はどちらかと言うと、管理職になりたくないの。

昔も管理職になりたくない人は一定数いたとは思いますが、あまり他の人の考えていることは分からなかったと思います。

それがインターネットの普及により匿名で人の意見が見られるようになり、「管理職 なりたくない」で検索すると、たくさんいるもんだなって思います。

いろんな価値観が尊重されると良いですよね。

ノルマなどがないので精神的に楽

子育て中の方は、家庭で様々なストレスにさらされています。

先輩職員(秘書)

もちろん子育て中の喜びも大きいのですが♪

子供のイヤイヤ期、配偶者との家事分担、保育園との付き合い、子供の勉強を見てあげる時間が取れない…など「何だかうまく回らないなぁ」と悩むこと、多いですよね。

仕事が終わりそうにないのに、保育園のお迎え時間が近づいてきている!!といつもヒヤヒヤしている方もいるのではないでしょうか。

そのヒヤヒヤがもう辛くて、仕事をやめたくなってしまったり…。

大学職員もそれは同じなのですが、仕事内容が比較的ストレス少なめなので、なんとか耐えられる感じはあります。

仕事でのストレスは配属部署や一緒に働く人にもよるので一概には「ストレス少なめ」と言い切ることはできませんが…。

でも一番大きいのは「ノルマ」等がないことかなと!

大学職員には子持ち女性も転職できる?

これに関しては「できます」と言い切るのはどうかと思うので、「転職できたワーママを知っています」という回答にさせていただきますね。

2名の知人が、すでにお子さんがいる状況で大学職員に転職したので、その話を書きます。

Aさんの大学職員転職体験談

Aさんは子供がいることは一切伏せて面接に臨んだそうです。

応募者

えー?それっていいのですか?

いいのです。

むしろ、子供の有無を尋ねるような質問は就職差別につながる可能性があり、すべきではありません。

そんなことを聞いてくる会社や職場は、逆に要注意ですね。

厚生労働省が公開している「採用選考時に配慮すべき事項」を見てみましょう。

採用選考時に配慮すべき事項
次のaやbのような適性と能力に関係がない事項を応募用紙等に記載させたり面接で尋ねて把握することや、cを実施することは、就職差別につながるおそれがあります。


<a.本人に責任のない事項の把握>
・本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)
・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
・生活環境・家庭環境などに関すること


<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>
・宗教に関すること
・支持政党に関すること
・人生観、生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること


<c.採用選考の方法>
・身元調査などの実施 (注:「現住所の略図」は生活環境などを把握したり身元調査につながる可能性があります)
・合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施

引用元:厚生労働省サイト

はっきりと、上記の「a.本人に責任のない事項の把握」のところに明記されていますね。

Aさんは聞かれたら正直に話すつもりでしたし、むしろ伝えておいたほうがいいかなと思ったそうなのですが、面接で全く聞かれなかったのでどうしようかな…と思っていたそうです。

そしてあれよあれよと最終面接まで行ったため、最終面接で「子供がいることを聞かれなくても言おうかな?」と迷ったと言います。

ところが。

悩んだ結果。。。

お子さんは当時まだ4歳でしたが、転職したてだったので時短申請はしないつもりだった、かつ、ご両親が近くに住んでいたのでお子さんの突発の病気で休むつもりもなく、残業も可能だったため、特に言わなくてもいいかなと思うようになったそうです。

結局、後々、人事部に提出する家族関連の書類から子供がいることが知られたそうですが、その時、「お子さんがいる中の転職活動、大変だったでしょう。ここはお子さんがいる方も働きやすいですよ」という声をかけてもらったそうです。

Aさんは振り返ります。

最終面接で聞かれてもないのに子供のこと言わなくて良かったかも…。
だって、もし迷ってる2人がいた場合、悲しいけど子持ちの母親って、マイナス評価されるリスクもあると思うから、正直、落ちてた可能性もあるかなと思う。
だから、面接では聞かれなければ敢えて言わずに、受かった場合、転職後しばらくは子供がいても何があっても休まないくらいの気概でいたほうがいいんじゃないかな。

と。

Bさんの大学職員転職体験談

Bさんは面接の最後の「何か言いたいことはありますか」という締めの質問に対して「子供がいますが、いろんな補助を受けて乗り切ります。絶対がんばります」と逆にアピールをしたそう。

相手からは特に家族の話は出なかったそうですが、自分から切り出したそうです。

Bさん曰く

面接で突然子供の話をするのは、リスクもあったと思う。
でもやっぱり、私の生活は、子育てと切っても切り離せないし、選考を進めていただくにあたって、知っておいてほしかったかったのよね。
ダメならダメでお互いの時間を無駄にしなくて済むしね…。

とのこと。

でも直感で「ここは逆にアピールになる!」と思い、伝えたそうです。

Bさんは、慣れているけど激務の前職と、新しい環境だけど割とまったりであろう大学職員を天秤にかけ、子供のいる中での転職はきついものがあるけれども、やはり将来的にずっと激務の環境で働き続けるのは無理だと判断し、転職を決断したそうです。

私は大学職員になってから、これらの体験談を聞きました。

彼女たちと知り合えたのも彼女たちが採用試験に受かったから。

落ちてしまった方の体験談は聞きようにも聞けません。

なので「大学職員には、子供がいる女性でも転職できる?」→「できますよ!!」というような無責任なことは言えません。

でも、実際に受かった知人がいるのは事実です。

りある(人事)

ぜひ参考にしていただき、転職への第一歩を歩みだしていただきたいなと思います!

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