「大学職員」で検索しようとすると「大学職員 やめとけ」って出てくるんですけど…。
大学職員を退職する人って、どんな理由が多いのですか?
「大学職員」で検索しようとすると、確かに、検索語提案(サジェストキーワード)で「大学職員 やめとけ」って出てくることがあります。
転職活動中の方が「大学職員 やめとけ」を目にすると「大学職員を目指してもいいのだろうか」と不安にもなりますね。
でも、これって、大学職員に限ったことではないと思うんですよね。
とある企業の名前を検索しようとすると、「○○ ブラック」って出てきたりしますしね。
なので、あまり深刻にとらえる必要はないと思っています。
けれども、「やめとけ」と言うのには、やはりそれなりの理由があります。
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私も、転職活動はサイト登録からスタートしました。
「大学職員はやめとけ」の理由は?
まず、サジェストキーワードで「大学職員はやめとけ」と出てくる理由は何でしょうか?
それは、いくつかのWebサイトで「大学職員になるのはやめておいたほうがいいよ」と書かれているからなのですが、では、なぜそう書かれているかというと…?
現役大学職員として「大学職員 やめとけ」の理由をいくつか想像してみました。
その結果、「大学職員はやめとけ」という方が、そう主張する理由は、大体以下の3つに大別されそうです。
- 少子化の影響を受け、大学業界には将来性がない。
- 一旦、大学職員になるとつぶしが効かない。
- 大学職員に向いていない人もいる。
大まかに分けると以上の3パターンですね。
上記について、私の見解を述べていきたいと思います。
少子化の影響を受け、大学業界には将来性がない
確かに「教育業界」というと、まず「少子化なのに大丈夫か」と考えますよね。
私も転職するとき、前職同期に「少子化で、斜陽産業なのでは?」と言われたことがあります。
確かに少子化が進み、18歳人口が減少していることは事実です。
文科省の以下のようなデータを見ると、
- 大学進学率は今後も引き続き上昇を見込んでいる。
- しかし、18歳人口減少の影響で大学進学者数は減少局面に入る。
ということが分かり、大学業界は、何もしなければ厳しい局面を迎えていることは間違いなさそうです。
では、大学業界はオワコン、なのでしょうか?
本当に大学職員への転職はやめとけ、なのでしょうか?
私は、一概には「大学職員 やめとけ」とは言えないと思います。
それは自分が大学職員だから、そう思いたいというわけではありません。
私自身、その点は転職前にしっかりと調べ、「大丈夫だろう」という確信を持って転職しました。
解決策は「転職する先の大学を、しっかりとした目で選べば良い」のです。
現在、既に定員割れを起こしていて、何の対策もしていない大学が、今後、より厳しい局面に陥るのは間違いありません。
大学の統廃合は進み、その大学の職員は厳しい立場に立たされてしまうでしょう。
しかし、例え、入学志願者が現在の8割程度になったとしても、工夫次第で問題なく経営していける大学はたくさんあるのです。
また日本の多くの大学は、18歳人口に依存しないよう社会人学生などを視野に入れて、大学経営を考え始めています。
そして、留学生も積極的に受け入れるなど、大学の価値を高める努力さえ怠らなければ、直近で入学者数を大きく落とすことはないのです。
私は大学の経営企画会議にも参加していますが、委員の中に組織経営の有識者の教授がいます。
その先生を中心に、「少子化に伴い経営難に陥らないよう、早めに対処していこう」という話し合いを、もうずっと前から重ねてきていますよ。
一旦、大学職員になるとつぶしが効かない
2点目の「大学職員 やめとけ」の理由は、「一旦、大学職員になるとつぶしが効かないのではないか?」というものです。
私も前職では、一応、手に職があり、同業界で転職することももちろん考えました。
結局、その業界自体が激務なので、私は異業種である大学業界を選んだのですが…。
その際、やはり不安に感じたのは「一旦、大学職員になってしまうと、大学業界でしか通用しないスキルしかない状態になり、その後やはり別の業界に転職したいと思ったときに、つぶしが効かなくなってしまうのではないか?」ということでした。
こちらについては、実際に入職してみて、あまり否定できないことかなと思っています。
まず、私は、最終面接時に、面接官の理事から、
大学職員として身につくものは、大学業界でしか役に立たないような知識やスキルが多いと思います。
また、前職と比べると正直なところ、やりがいは感じにくいかもしれません。
そのため、モチベーションを維持していただくために、給与が高めに設定されていたり、福利厚生が手厚くなっていると思ってください。
と言われました。
実際、英語をものすごく使う部署とか、情報システム部門とかでない限り、やはり次に別業界に転職しようと思っても難しいのが実情かもしれませんね。
ただ、全く無理かというと、そうではありません。
民間企業から大学職員に転職してきて、また民間企業に戻っていく人もたまにいます。
だから、「いざ、また民間企業に転職しよう」と思ったとき、できないことはないのです。
民間企業に戻っていく人、今まで見かけたの数人しかいないですけどね…。
なぜなら、大学職員をやめようと思う理由ってあまりないので…。
大学職員に向いていない人もいる
大学職員に向いている人の特徴は、以下の記事に書きました。
向いていない方と言うのは、それの裏返しと言えるでしょう。
以下のような感じですね。
- 最先端技術に触れるなど、刺激を感じたい方
- 数字を追いかけ、ノルマを達成することに意義を感じる方
- 特定のスキルを磨きたい方
- 事務処理や単純作業の苦手な方
- コミュニケーションが苦手な方
- 自らが目立ってキラキラしたい方
教員・職員・学生と、人間関係が幅広く難しい
大学職員が業務上の関わりを持つのは、部署にもよりますが、教員・職員・学生(たまに保証人)です。
以下の記事にも書きましたが、部署により関わる人が全く異なります。
多種多様なコミュニケーションが必要となり、それをストレスと感じる方もいるようです。
私も、教員との関わりが多かった部署では、少し悩みました。
私も…。
教員は、私たち職員とは別組織の人間ということもあり(←大学によって違うかもしれませんが)、例え、もしハラスメントに近いような行為があったとしても、なかなか改善されません。
実際、上司に伝えても「我慢するしかないなぁ」という感じではありました。
ただ、根っからの「いい先生」もいるわけで、そういう先生方にずいぶん助けられましたし、人生訓的なことも教わった気がします。
ちょっと学生に戻った気分でした。
やっぱり先生ってすごいな。
話は戻りますが、こういう人間関係の幅広さ・複雑さも、「大学職員はやめとけ」と言われる一因になってしまうのかもしれません。
それでは、次に大学職員を退職する人の退職理由を見ていきましょう。
大学職員を辞める 退職理由トップ5
私は辞めたいと思ったことは1度もありませんが、大学職員を辞める人もいることはいます。
大学職員を辞める、その退職理由はいったいどのようなものが多いのでしょうか。
新卒入職と中途入職別で見ていきたいと思います。
新卒入職組 大学職員 退職理由5つ
- 家族の転勤についていく
- 結婚または妊娠した
- まったく別の仕事を目指す
- 人間関係がうまく行かなかった
- 別の大学に転職する
こんな感じです。
もちろん本人にしか分からないような理由や、複数の理由が絡み合った結果…ということもあるでしょう。
例えば、ちょうど上司との関係に悩んでいた若い女性がいましたが、結婚して専業主婦になったり…です。
ただ、中途入職組と比べると、失礼ながら「え、もったいない」という理由であっさりやめる人が多い印象です。
中途組は、民間企業と比べると大学職員がホワイト過ぎることを身をもって知っているし、中途採用の方が高倍率であることが多いので、折角手にした大学職員という地位、そう簡単には捨てないのです。
中途入職組 大学職員 退職理由5つ
- やはり大学職員は合わないと気付いた
- 元の業界の方がやりがいがあった・楽しかったと気付いた
- 別会社の同じような部署に転職(人事、経理、システム、広報)
- 人間関係がうまく行かなかった
- 別の大学に転職する
「人間関係がうまく行かなかった」については、これは大学職員に限ったことではないと、中途の人は特に強く気付いています。
なので、人間関係がうまく行かなくても、中途入職の人はギリギリまで耐える傾向があると思います。
どうしてもだめという場合でも、あっさり辞めずに休職して、苦手な人と距離を置く…などの対策をする人もいますね。
でもそれでも、どうしてもだめで辞めていった方が1人いました。
その方は、大学職員になる前にも、6年間で2回(2社とも約3年間在職)転職しているのでひょっとしたら、辞め癖がついてしまっているのかもしれないな…と個人的に思いました。
私は、自己紹介にも書きましたが、ワークライフバランス重視で転職したので、大学職員になってとても満足しています。
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大学職員はやめとけ まとめ
「大学職員はやめとけ」の洞察と真相は、いかがでしたか?
大学業界は、工夫をしなければ厳しい状況にあることは間違いありません。
また、一定の退職者がいるのも事実です。
ですが、平均勤続年数も「私の前職の比の何倍?」というくらい長いですし、ノルマもない環境で心を落ち着けて働くことができています。
あれほど面接で言われた「やりがい」についても、「全然感じなくてモチベーションが上がらない」なんてことも、私はないです。
むしろ、教員や学生を支えているということに、やりがいを感じていますよー!
この記事が、「大学職員 やめとけ」に惑わされず、大学職員を目指す方の希望になれば幸いです。
最後に…。あなたの転職本気度は、今、何パーセントですか?
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